測温抵抗体 (RTD)
- 更新日2025-10-09
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RTDとは、抵抗が温度に従って高くなる温度感知デバイスです。RTDは通常はワイヤコイルまたは純金属の析出膜で構成されています。最も普及しているRTDは、プラチナ製で公称抵抗値が0゚Cで100Ωのものですが、それ以外の種類の金属や公称抵抗値の場合もあります。
RTDを使用して温度を測定するには、一般に信号調節が必要です。RTDは抵抗デバイスのため、測定できる電圧を生成するにはデバイスに電流を流すことが必要です。抵抗を測定する目的で電流を提供する処理は、電流励起と呼ばれる信号調節のタイプの1つです。RTDのための電流励起の発生に加え、信号調節により出力電圧信号が増幅され、ノイズを除去するため信号がフィルタ処理されます。DAQシステムとホストコンピュータからRTDおよび監視下のシステムを電気的に分離するために信号調節を利用することもできます。詳細については、「サーミスタおよびRTDの信号調節の要件」を参照してください。
RTDにはさまざまな種類があり、それぞれ素材、公称抵抗値、抵抗温度係数 (TCR) によって区別されます。RTDのTCRは、0~100゚CのRTDの抵抗の平均温度抵抗係数で、RTDの動作を表すために最も一般的に使用されます。プラチナRTDのTCRは、Callendar-Van Dusen公式で決定されます。