「歪み(ε)」とは、作用する力による物体の変形量のことです。以下の図に示すように、歪みは特に長さの変化の割合として定義されます。

歪みは、正 (張力) または負 (圧縮) の場合があります。歪みは無次元ですが、in./in.やmm/mmなどの単位で表されることがあります。実際には、測定される歪みの大きさは非常に小さいものです。そのため、通常歪みはマイクロ歪み (με) として表されます。

上記の図に示すように、一軸性応力の効果により棒に歪みがかかると、ポアソン比として知られる現象で棒の胴周(D)が横方向(力に対して並行)に収縮します。この横断面収縮の大きさはポアソン比によって示される物質特性です。物体のポアソン比は、力に平行する、軸歪みに対する横歪みの負の比率です。たとえば、鋼鉄のポアソン比は0.25~0.3の範囲です。

通常、歪みの測定には、いくつかあるホイートストンブリッジ構成のうち1つを用い、1つまたは複数の歪みゲージを使用します。歪みゲージおよびブリッジ構成の詳細については、「ブリッジベースのセンサの信号調節要件」を参照してください。