LabVIEW 2020でのブロックダイアグラムの機能強化について説明します。

不良ワイヤの分岐をクリーンアップする

この新機能は、ni.comのNI Idea Exchangeディスカッションフォーラム (英語) で提案されたアイデアを元に開発されました。 LabVIEWの以前のバージョンでは、1つの分岐ワイヤが破損すると、ワイヤ全体が破損したように表示され、不良の分岐ワイヤを削除するとワイヤ全体が削除されました。LabVIEW 2020では、不良の分岐ワイヤのみが、破損していると表示されるようになりました。 編集 » 不良ワイヤを削除を選択するか、または<Ctrl-B>を押して不良ワイヤを削除すると、破損している分岐ワイヤのみが削除されるようになりました。すべての分岐ワイヤが破損している場合は、ワイヤ全体が削除されます。



[NIディスカッションフォーラムメンバーaltenbachの提案による]

イベントデータノードを非表示にする

この新機能は、ni.comのNI Idea Exchangeディスカッションフォーラム (英語) で提案されたアイデアを元に開発されました。 イベントストラクチャでは、すべてのデータ項目が未使用の場合に、イベントデータノードの表示/非表示を切り替えられるようになりました。ストラクチャの枠線を右クリックして、表示項目 » このケースのイベントデータノードを選択することで、イベントデータノードの表示/非表示を切り替えることができます。

[NIディスカッションフォーラムメンバーBroken_Arrowの提案による。]

ループで反復端子を非表示にする

この新機能は、ni.comのNI Idea Exchangeディスカッションフォーラム (英語) で提案されたアイデアを元に開発されました。 ForループおよびWhileループでは、反復端子の表示するか、非表示にするかを選択できるようになりました。反復端子の表示/非表示を切り替えるには、ループ枠を右クリックして、反復端子を選択します。反復端子に配線されている場合は、反復端子を非表示にすることはできません。

[NIディスカッションフォーラムメンバーsomebody_that_i_used_to_kの提案による。]

配線されている入力が1つのみの場合にワイヤの位置をスワップする

この新機能は、ni.comのNI Idea Exchangeディスカッションフォーラム (英語) で提案されたアイデアを元に開発されました。 LabVIEWの以前のバージョンでは、関数に2つの入力があり、両方の入力が配線されている場合にワイヤ位置をスワップできました。LabVIEW 2020では、配線されている入力が1つのみの場合でも関数のワイヤ位置をスワップできるようになりました。ワイヤの位置をスワップするには、<Ctrl>キーを押しながら、配線されている入力をクリックします。

[NIディスカッションフォーラムメンバーaltenbachおよびtstの提案による]

アイコンにテキストを配置する

この新機能は、ni.comのNI Idea Exchangeディスカッションフォーラム (英語) で提案されたアイデアを元に開発されました。 LabVIEW 2020では、クイックドロップのキーボードショートカット<Ctrl-K>を使用してテキストを含むアイコンをすばやく作成できるようになりました。<Ctrl-Space>を押して<Ctrl-K>を押すと、VIのファイル名をテキストとしてアイコンに追加することができます。長すぎるテキストは切り捨てられます。

VIアイコンを右クリックして、アイコンをVI名に設定を選択しても、同じことができます。

テキストは、<Ctrl-Space>を押して、アイコンに表示するテキストを入力してから<Ctrl-K>を押すことで変更できます。

[NIディスカッションフォーラムメンバーtstの提案による]

クイックドロップでオブジェクトの詳細ヘルプを表示する

この新機能は、ni.comのNI Idea Exchangeディスカッションフォーラム (英語) で提案されたアイデアを元に開発されました。 詳細ヘルプウィンドウに、クイックドロップダイアログボックスで選択したオブジェクトの詳細ヘルプが表示されるようになりました。

[NIディスカッションフォーラムメンバーelset191の提案による]

クイックドロップから挿入されたオブジェクトの配線端子の改善

この新機能は、ni.comのNI Idea Exchangeディスカッションフォーラム (英語) で提案されたアイデアを元に開発されました。 クイックドロップを使用して選択したワイヤに追加するオブジェクトのデフォルト配線が改善されました。クイックドロップキーボードショートカット<Ctrl-I>使用すると、オブジェクトは最も適切な端子に配線されます。以下の関数への配線が改善されました。

  • 和、差、積、商などのバイナリ数値関数
  • Or、Exclusive Or、Not And、Not Or、Not Exclusive Or、Impliesなどのバイナリブール関数
  • 等しい?、等しくない?、大きい?、小さい?、以上?、以下?などのバイナリ比較関数
  • 複合演算
  • バリアント属性を取得
  • パターンで一致、文字列の検索と置換、文字列の検索と分割などの文字列関数
  • 配列から削除、配列要素挿入などの配列関数
  • 商&余り
  • 選択
  • マップに挿入
  • セットに挿入
[NIディスカッションフォーラムメンバーD*の提案による]