RTターゲットとVIでは、デフォルトで開発やデバッグに役立つよう設計された様々な設定が使用されます。ただし、これらの設定はRTアプリケーションのパフォーマンスや確定性に影響する可能性があります。このトピックでは、実装するアプリケーションのパフォーマンスを最適化するための手順を説明します。

最適なデプロイメント設定を選択する

RTアプリケーションのベンチマークまたはデプロイメントを行う前に、パフォーマンスと確定性を最適化するために以下の設定を行うことをお勧めします。

設定名 場所 パフォーマンスを最適化する設定 詳細
ハイパースレッディング RTターゲットBIOS 無効 ハイパースレッディングは大きなジッタの原因となるため使用しないことを推奨します。RTターゲットのハイパースレッディングはデフォルトで無効に設定されています。ただし、他社製のデスクトップコンピュータをRTターゲットとして使用する場合は、デフォルトでハイパースレッディングが有効になっている可能性があります。必要に応じて、RTターゲットのBIOSを使用してハイパースレッディングが有効か無効かを確認してください。
パケット検知 NI Measurement & Automation Explorerの詳細設定プルダウンメニューの下にあるネットワーク設定タブ ポーリング ポーリングモードでは、割り込みモードよりもジッタが低くなります。一方で、ポーリングモードでは、CPUオーバーヘッドが増加します。すべてのリアルタイムターゲットがポーリングモードをサポートしているわけではありません。
CPU負荷を監視 その他プロパティページ 無効 CPU負荷の監視は、CPUとメモリのオーバーヘッドを増加させます。
デバッグを許可 実行ページ 無効 デバッグサポートは、CPUとメモリのオーバーヘッドを増加させます。

その他のデプロイメント操作

上記の設定に加え、以下の操作によってデプロイするRTアプリケーションのパフォーマンスを最適化することができます。

  • 最小限のソフトウェアセットをインストールする。
  • VIのサイズを最小化してキャッシュ効果を最適化する。
  • RTプロジェクトをスタンドアロンアプリケーションとして作成、実行する。