CompactRIOコントローラでは、以下のカウンタタイミング信号を使用できます。

このセクションでは、nはCompactRIOコントローラのカウンタ0、1、2、または3を指します。たとえば、Counter n Sourceは、Counter 0 Source (カウンタ0へのソース入力)、Counter 1 Source (カウンタ1へのソース入力)、Counter 2 Source (カウンタ2へのソース入力)、またはCounter 3 Source (カウンタ3へのソース入力) の4つの信号を指しています。

メモ すべてのカウンタタイミング信号は、フィルタ処理が可能です。詳細については、「PFIフィルタ」を参照してください。

Counter n Source信号

カウンタが実行しているアプリケーションに応じて、Counter n Source信号の選択したエッジでカウンタ値が増分または減分します。以下の表は、さまざまなアプリケーションにおけるこの端子の用途を示しています。

表 24. カウンタアプリケーションとCounter n Source
アプリケーション ソース端子の用途
パルス生成 カウンタタイムベース
1カウンタ時間測定 カウンタタイムベース
2カウンタ時間測定 入力端子
非バッファ型エッジカウント 入力端子
バッファ型エッジカウント 入力端子
2エッジ間隔 カウンタタイムベース

信号をCounter n Sourceに経路設定する

各カウンタには、Counter n Source信号に対する独立した入力セレクタがあります。Counter n Source入力には、以下の信号を経路設定できます。

  • 80 MHzタイムベース
  • 20 MHzタイムベース
  • 13.1072 MHzタイムベース
  • 12.8 MHzタイムベース
  • 10 MHzタイムベース
  • 100 kHzタイムベース
  • PFI端子
  • アナログ比較イベント
  • 変化検出イベント

また、カウンタからのTCまたはゲートは異なるカウンタソースに経路設定できます。

ドライバソフトウェアによっては、一部のオプションを使用できないことがあります。使用できる経路設定については、『NI-DAQmxヘルプ』または『LabVIEWヘルプ』で「MAXでのデバイス経路設定」トピックを参照してください。

Counter n Sourceを出力端子に経路設定する

Counter n Sourceは、任意のPFI端子に経路設定できます。

Counter n Gate信号

Counter n Gate信号は、アプリケーションに応じて、カウンタの開始や停止、カウンタ値の保存などのさまざまな操作を実行できます。

信号をCounter n Gateに経路設定する

各カウンタには、Counter n Gate信号に対する独立した入力セレクタがあります。Counter n Gate入力には、以下の信号を経路設定できます。

  • PFI端子
  • AI基準トリガ
  • AI開始トリガ
  • AOサンプリングクロック
  • DIサンプリングクロック
  • DI基準トリガ
  • DOサンプリングクロック
  • 変化検出イベント
  • アナログ比較イベント

また、カウンタの内部出力またはソースは異なるカウンタのゲートに経路設定できます。

ドライバソフトウェアによっては、一部のオプションを使用できないことがあります。使用できる経路設定については、『NI-DAQmxヘルプ』または『LabVIEWヘルプ』で「MAXでのデバイス経路設定」トピックを参照してください。

Counter n Gateを出力端子に経路設定する

Counter n Gateは、任意のPFI端子に経路設定できます。

Counter n Aux信号

Counter n Aux信号は、2つの信号のエッジ間隔測定での最初のエッジを示します。

信号をCounter n Auxに経路設定する

各カウンタには、Counter n Aux信号に対する独立した入力セレクタがあります。Counter n Aux入力には、以下の信号を経路設定できます。

  • PFI端子
  • AI基準トリガ
  • AI開始トリガ
  • アナログ比較イベント
  • 変化検出イベント

また、カウンタの内部出力、ゲート、またはソースは異なるカウンタのAuxに経路設定できます。カウンタのゲートはAux入力に経路設定できます。

ドライバソフトウェアによっては、一部のオプションを使用できないことがあります。使用できる経路設定については、『NI-DAQmxヘルプ』または『LabVIEWヘルプ』で「MAXでのデバイス経路設定」トピックを参照してください。

Counter n A、Counter n B、Counter n Z信号

Counter n Bは、エッジカウントアプリケーションでのカウント方向を制御します。位相差出力エンコーダまたは2パルスエンコーダを測定する場合、A、B、Z入力を各カウンタで使用します。

信号をA、B、Zカウンタ入力に経路設定する

各カウンタには、A、B、Z入力それぞれに対して独立した入力セレクタがあります。各入力には、以下の信号を経路設定できます。

  • PFI端子
  • アナログ比較イベント

Counter n Z信号を出力端子に経路設定する

Counter n Zは、任意のPFI端子に経路設定できます。

Counter n Up_Down信号

Counter n Up_DownとはCounter n B信号の別名です。

Counter n HW Arm信号

Counter n HW Arm信号を使用すると、カウンタの入力/出力機能を開始できます。

カウンタの入出力機能を開始するには、まずカウンタを有効にする (アームする) 必要があります。バッファ型エッジカウントなど一部のアプリケーションでは、カウンタはアーム後にカウントを始めます。また、単一パルス幅測定などのアプリケーションでは、カウンタは、アームされるとゲート信号の待機を開始します。カウンタ出力操作は、開始トリガに加えてアーム信号も使用できます。

ソフトウェアによって、カウンタをアームするか、ハードウェア信号でカウンタがアームされるように構成できます。このハードウェア信号は、ソフトウェアではアーム開始トリガと呼ばれます。ソフトウェアは、内部的にアーム開始トリガをカウンタのCounter n HW Arm入力に経路設定します。

信号をCounter n HW Arm入力に経路設定する

Counter n HW Arm入力には、以下の信号を経路設定できます。

  • PFI端子
  • AI基準トリガ
  • AI開始トリガ
  • アナログ比較イベント
  • 変化検出イベント

カウンタの内部出力は、異なるカウンタのHW Armに経路設定できます。

ドライバソフトウェアによっては、一部のオプションを使用できないことがあります。使用できる経路設定については、『NI-DAQmxヘルプ』または『LabVIEWヘルプ』で「MAXでのデバイス経路設定」トピックを参照してください。

Counter n Sample Clock信号

Counter n Sample Clock (CtrnSampleClock) 信号を使用して、サンプリングクロック集録および生成を行います。

Counter n Sample Clockには、内部または外部ソースを指定できます。さらに、測定データのサンプルを、Counter n Sample Clockの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジのどちらで開始するかを指定することもできます。

CompactRIOコントローラは、FIFOが満杯のときにCounter n Sample Clockを受信すると、ホストソフトウェアに対してオーバーフローエラーをレポートします。

内部ソースを使用する

内部ソースでCounter n Sample Clockを使用するには、信号ソースと信号の極性を指定します。以下の信号をソースとして使用できます。

  • DIサンプリングクロック
  • DOサンプリングクロック
  • AIサンプリングクロック
  • AI変換クロック
  • AOサンプリングクロック
  • DI変化検出出力

内部信号には、内部経路を介してCounter n Sample Clockに経路設定できるものがいくつかあります。詳細については、『NI-DAQmxヘルプ』または『LabVIEWヘルプ』で「MAXでのデバイス経路設定」を参照してください。

外部ソースを使用する

以下の信号をCounter n Sample Clockとして経路設定できます。

  • PFI端子
  • アナログ比較イベント

Counter n Sample Clockの立ち上がり/立ち下がりエッジでデータをサンプリングできます。

Counter n Sample Clockを出力端子に経路設定する

Counter n Sample Clockは、任意のPFI端子に接続できます。PFI回路は、PFI端子を駆動する前にCounter n Sample Clockの極性を反転します。

Counter n Internal OutputとCounter n TC信号

Counter n Internal Output信号は、Counter n TCに応じて変化します。

2つのソフトウェア選択可能な出力オプションは、TCのパルス出力とTCのトグル出力です。出力極性は、どちらのオプションもソフトウェアで選択できます。

パルスまたはパルス列生成タスクで、カウンタはCounter n Internal Output信号上のパルスを駆動します。Counter n Internal Output信号は、内部的に経路を設定してカウンタ/タイマ入力またはAI、AO、DI、DOタイミング信号の外部ソースになります。

Counter n Internal Outputを出力端子に経路設定する

Counter n Internal Outputは、任意のPFI端子に接続できます。

周波数出力信号

周波数出力 (FREQ OUT) 信号は、周波数出力発生器の出力です。

周波数出力を端子に経路設定する

FREQ OUTは、任意のPFI端子に接続できます。