Windows用LabVIEW 2017 Service Pack 1 Readme

2017年9月


このファイルには、システム要件、インストール手順、既知の問題、およびLabVIEW 2017 Service Pack 1 (SP1) で修正された主なバグのリストなど、Windows用LabVIEW 2017 SP1に関する重要な情報が記載されています。


LabVIEWについての最新情報は、NIのウェブサイトを参照してください。


モジュールやツールキットなど、LabVIEWのアドオンについてのReadmeファイルは、labview¥readmeディレクトリを参照してください。


システム要件

インストール手順

製品のセキュリティおよび重要な更新

新機能

LabVIEW 2017 SP1 (64ビット)

既知の問題

バグの修正

ヘルプにアクセスする

サンプルを検索する

NI製品のインストールを自動化する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

法的情報


システム要件

LabVIEW 2017 SP1には以下の要件があります。


Windows ランタイムエンジン 開発環境
プロセッサ1 Pentium 4M/Celeron 866 MHz (または同等) 以上 (32ビット)
Pentium 4 G1 (または同等) 以上 (64ビット)
Pentium 4M (または同等) 以上 (32ビット)
Pentium 4 G1 (または同等) 以上 (64ビット)
RAM 256 MB 1 GB
画面解像度 1024 x 768ピクセル 1024 x 768ピクセル
オペレーティングシステム Windows 10 (バージョン1703)/8.12/7 SP13
Windows Server 2012 R22 (64ビット)
Windows Server 2008 R2 SP13 (64ビット)
Windows 10 (バージョン1703)/8.12/7 SP13
Windows Server 2012 R22 (64ビット)
Windows Server 2008 R2 SP13 (64ビット)
ディスク容量 620 MB 5 GB (デフォルトドライバを含む)
カラーパレット なし LabVIEWおよび『LabVIEWヘルプ』には、16ビットカラーのグラフィックが含まれています。LabVIEWでは、16ビットカラー以上のカラーパレットの設定が必要です。
一時ファイルディレクトリ 該当なし LabVIEWは一時ファイルを保存するためにディレクトリを使用します。この一時ディレクトリ用に数メガバイトのディスク空き容量を確保することが推奨されます。
Adobe Reader 該当なし すべてのLabVIEWマニュアルのPDF版を検索するには、Adobe Readerがインストール済みである必要があります。
1 LabVIEWおよびLabVIEWランタイムエンジンには、SSE2命令を実行可能なPentium 4M/G1世代以降のプロセッサが必要です。

2 NIソフトウェアは、VC2015ランタイムおよび.NET 4.6.2をインストールします。Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2でこれらをサポートするには、Microsoft更新が必要です。これらの更新のインストール方法については、Microsoft KB2919442およびKB2919355を参照してください。

3 NIソフトウェアは、SHA-256証明書により署名されています。Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1、およびWindows Server 2008 R2 SP1でSHA-256をサポートするには、Microsoft更新が必要です。このセキュリティ更新のインストール方法については、Microsoft KB3033929を参照してください。


メモ
  • ユーザはWindowsのゲストアカウントを使用してLabVIEWにアクセスできません。
  • 2016で、LabVIEWによるWindows Vista、Windows XP、Windows Server 2003、およびサービスパックなしのWindows 7のサポートは終了しました。LabVIEW 2017 SP1は、サポートされていないOSにインストールしたり、その上で実行したりすることはできません。サポートされていないOSに、LabVIEW 2017 SP1が使用されているアプリケーションをデプロイまたは配布することはできません。また、LabVIEW 2017 SP1がインストールされているコンピュータで作成されたインストーラは、サポートされていないOS上で実行されている、いかなるバージョンのLabVIEW、LabWindows™/CVI™、NI TestStand™、またはMeasurement Studioとも一緒に使用することはできません。2016年に変更されたOSサポートの詳細については、技術サポートデータベース79UC78LS (Why Does my LabVIEW, LabWindows/CVI, Measurement Studio, or TestStand Built Installer Fail on Windows XP/Vista and Server 2003?) を参照してください。
  • Windows 32ビットオペレーティングシステムのサポートでは、物理アドレス拡張 (PAE) を無効にする必要がある場合があります。これによりシステムが受ける影響および必要な対策については、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「PAESupportjp」と入力してください。

インストール手順

Windows用LabVIEWをインストールしてアクティブ化するには、以下の手順に従ってください。


初めてLabVIEWをインストールする場合LabVIEWプラットフォームメディアを挿入し、画面に表示される手順に従ってLabVIEW、モジュール、ツールキット、およびドライバをインストールします。プロンプトが表示されたら、アクティブ化する各製品のシリアル番号を入力します。シリアル番号は、ni.com/myproductsで確認できます。ライセンスをボリュームライセンスサーバで管理している場合は、Eメールでボリュームライセンスファイルが送付されます。


以前のバージョンのLabVIEWからアップグレードする場合 LabVIEWの新しいバージョンをインストールする前に、既存のVIおよびプロジェクトを維持する方法、アップグレードと互換性に関する問題、LabVIEW 2017の新機能の全一覧が記載された『LabVIEWアップグレードノート』を参照してください。


メモ  2017からは、LabVIEWはLabVIEWランタイムエンジンの下位互換性をサポートするようになりました。LabVIEW 2017以降のバージョンでは、LabVIEW 2017でビルドされたバイナリおよびVIを再コンパイルせずにロードできます。この改善の対象となるのは、スタンドアロンアプリケーション (EXE)、共有ライブラリ (DLL)、およびパックプロジェクトライブラリです。


メモ  この製品をNIソフトウェアスイートまたはNI製品バンドルの一部として購入した場合は、それらのインストールメディアからこの製品をインストールできます。


製品のセキュリティおよび重要な更新

NI製品のセキュリティに関する通知を表示または受信登録するには、ni.com/securityを参照してください。NIからの重要な更新の情報については、ni.com/critical-updatesを参照してください。


新機能

LabVIEW 2017 SP1では、順応性VIは入力クラスに適応できます。クラスAのメソッドを呼び出す順応性VIは、そのクラスAのメソッドと名前、コネクタペーンパターン、および終端方向が同じパブリックメソッドを持つ限り、関連しないクラスのデータを受け入れます。順応性VIは、クラスAのメソッドの呼び出しを、入力クラスのパブリックメソッドの呼び出し (存在する場合) で置き換えることにより入力クラスに適応します。


この順応性VIの適応性は、メソッド呼び出しのインタフェースをメソッド名、コネクタペーンパターン、および終端方向で定義するものと考えることができます。順応性VIはメソッド呼び出しのインタフェースを満たすすべてのクラスのデータを受け入れるため、1つの順応性VIを使用して関連しないクラスのデータを操作したり、異なる順応性VIにより定義された複数のインタフェースを1つのクラスに実装したりすることができます。


順応性VIを使用してメソッド呼び出しのインタフェースを定義するサンプルについては、labview\examples\Malleable VIs\Class Adaptation\Malleable VIs - Class Adaptation.lvprojを参照してください。


LabVIEW 2017 SP1 (64ビット)

LabVIEW 2017 SP1 (32ビット) およびLabVIEW 2017 SP1 (64ビット) でサポートされているモジュールおよびツールキットをインストールするには、LabVIEWプラットフォームメディアを使用します。Windows (64ビット版) でLabVIEW (64ビット版) を実行すると、32ビットのオペレーティングシステムまたは32ビットのアプリケーションよりも大きな容量のメモリを使用できます。LabVIEW (64ビット) は英語でのみご利用いただけます。


サポートされているハードウェア

LabVIEW 2017 SP1 (64ビット) と互換性のあるドライバの情報については、NIのウェブサイトを参照してください。GPIBデバイスでは、Windows用NI-488.2 2.6以降を使用する必要があります。LabVIEW (64ビット) との互換性については、各ハードウェアのドキュメントを参照してください。


サポートされているモジュールおよびツールキット

LabVIEW 2017 SP1 (64ビット) は、いくつかのモジュールおよびツールキットをサポートしています。以下の表は、LabVIEW (32ビット) とLabVIEW (64ビット) でサポートされているモジュールとツールキットを比較したものです。


製品 LabVIEW 2017 SP1 (32ビット) LabVIEW 2017 SP1 (64ビット)
Advanced Signal Processingツールキット
Control Design and Simulationモジュール
1
Database Connectivityツールキット
DataFinderツールキット
Datalogging and Supervisory Controlモジュール
Desktop Execution Trace - Window用ツールキット
Digital Filter Designツールキット
FPGAモジュール
MathScript RTモジュール
2
Report Generationツールキット - Microsoft Office用
Real-Timeモジュール
Roboticsモジュール
SoftMotionモジュール
Statechartモジュール
Sound and Vibration Measurement Suite
Unit Test Frameworkツールキット
VI Analyzerツールキット
Vision Developmentモジュール
1 Control Design and Simulationモジュール (64ビット) は、システム同定VI、System Identification Assistant、Control Design Assistant、およびリアルタイムターゲットをサポートしていません。

2 The MathScript RT Module (64ビット) は、MathScript RTモジュール関数のライブラリクラスをサポートしていません。

32ビットおよび64ビットによるサポート、システム要件、インストール手順、およびアクティブ化の詳細については、各製品のReadmeを参照してください。上の表に記載されていない製品の情報については、それらの製品のユーザドキュメントを参照してください。


既知の問題

ソフトウェアとドキュメントの既知の問題のリストはオンラインで参照できます。LabVIEW 2017およびLabVIEW 2017 SP1の既知の問題の最新リストについては、NIのウェブサイトを参照してください。


バグの修正

以下は、LabVIEW 2017 SP1で修正された一部の問題のIDとタイトルです。このリストは、LabVIEWの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。バグIDがわかっている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。


ID 修正された問題
604133 LabVIEW can crash when executing a Value (Signaling) property on a generic subpanel reference.
607006 Changed click behavior with Windows 10, version 1607.
607329 Merged signals do not have correct names in output file of Write to Measurement File express VI.
608412 In some cases, attempting to plot multiple large datasets on an XY graph can result in LabVIEW hanging.
618044 In rare cases, updating a type definition file may cause instances of the typedef to revert to default data.
620145 Using a Formula Node with a large number of equations can cause LabVIEW to crash.
622429 On the first execution of LabVIEW, using the Edit Tree Items: Move Item method causes a crash.
627910 Large projects may have extended save times.
637096 LabVIEW-built applications can have DPI scaling issues.
639416 LabVIEW-built assemblies with array parameters cannot be called from Visual Studio.
639842 Occasional crashes on real-time targets, exception code 0x661.
640139 Updating a type definition that is used in dynamic event registration leads to incorrect behavior.
640344 A Stream channel writer can be wired to a Lossy Stream channel writer without breaking the wire.
640873 Callers of malleable VIs will sometimes show a document modification and prompt to save when the VI has not changed.
649615 Dragging a node with a channel wire connection into or out of a structure can rewire incorrectly.
649837 Crash using Actor Framework Message Maker after first message creation fails because of an already-existing file on disk.
649952 In very rare situations, LabVIEW can crash while unflattening data.
650556 Message Channel acks can unblock improperly.
651326 Double-clicking a reentrant subVI in LabVIEW 2017 always opens the master VI, never the clone.
653033 In certain cases, updating a numeric member of a cluster will not update the cluster.
653897 Make LabVIEW more robust when presented with corrupted resource files.
654700 Read-only DVR can occasionally return the wrong value.
654714 Scripted channel endpoint VIs show up on the Recent Files list in the Getting Started Window.
656295 In some cases, using the Alignment tool on wires can cause a LabVIEW crash.
656516 Some VIs that are runnable in LabVIEW 2015 and earlier will report broken in LabVIEW 2016 and later.
657776 Creating a VI for Data Member Access can crash LabVIEW.
658033 In the Rearrange Cases dialog for Event Structure frames, the "Sort" button doesn't sort alphabetically.
658387 Sometimes a terminal with a coercion dot will be displayed as the wrong data type in Context Help.
658923 Custom Probes for LabVIEW classes have erratic block diagram behavior when live drag is enabled.
660055 Comparison primitives with waveform as input in "Compare Aggregate" mode can cause a LabVIEW crash at runtime.

ヘルプにアクセスする

LabVIEW 2017 SP1の詳細については、LabVIEWでヘルプ→LabVIEWヘルプを選択してアクセスできる『LabVIEWヘルプ』を参照してください。


サンプルを検索する

LabVIEWからヘルプ→サンプルを検索を選択して、NI サンプルファインダを起動します。サンプルVIを編集してアプリケーションで使用したり、1つまたは複数のサンプルVIのコードをコピーしてVIに貼り付けて使用したりできます。


NI製品のインストールを自動化する

コマンドライン引数を使用してインストーラのユーザインタフェースおよびダイアログボックスの一部またはすべてを非表示にすることにより、ほとんどのNI製品のインストールを自動化できます。


インストールしようとしているNI製品にMicrosoft .NET 4.0が使用されている場合は、NIソフトウェアがインストールされる前に.NETインストーラが実行されるため、NIソフトウェアのインストールが始まる前にマシンの再起動が必要になる場合があります。.NETによる再起動を回避するには、NIソフトウェアをインストールする前に別途.NET 4.0をインストールしてください。


NI製品のインストールの自動化の詳細については、以下の技術サポートデータベース記事を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

Windowsオペレーティングシステムの最新バージョンであるMicrosoft Windows 10では、以前のバージョンと比べて機能が大幅に変更されています。Windows 10には、新機能が追加されているほか、Windows 7とWindows 8からの機能も統合されています。NIのWindows 10サポートについては、ni.com/windows10を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1にインストールすると、LabVIEW、Measurement & Automation Explorer (NI MAX)、およびNI 起動ツールなどのNIアプリケーションソフトウェア製品へのショートカットを含む新しいタイルがアプリ画面に表示されます。Windows 8.1におけるNIのサポートについては、ni.com/windows8/jaを参照してください。



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  • NI製品で作成したインストーラに法律情報を組み込む方法については、<National Instruments>¥_Legal Information.txtを確認してください。

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